このHPについて


油彩0号 薔薇
油彩0号 薔薇

山田中学校美術教室


1つ目の理由(生徒諸君に)


  君たちはとてもいい環境で学んでいます。でも学校自体が本当にこじんまりとしているので、君たちの作品を掲示する場所も限られます。この頃他の中学校では校内美術展等をして、誰にでも見てもらえるようなイベントを行っていますが、山田中ではスペースの関係でそれができません。

 ですからここに作品を展示し、保護者の方やいろんな方にいつでも見ていただくことで、話し合ったり、客観的に自分の作品や友達の作品の良さ、素敵な一面をを感じとり、美術というより絵を描いたり物を作ったりするきっかけになればと思います。そして造形の楽しさを少しでも味わえる大人に成長していってくれたらと思います。作品は作った瞬間から作者からはなれ、それ自身が独立して、見る人に何かを感じさせます。まじめに取り組んだ物はうまい下手に関わらず、必ず何かすてきなところを持っています。

 卒業した後も時々ここに立ち寄って自分や友達のかつての作品を眺め、今の自分の成長を確認したり、今の自分が失ってしまった物に気づいていただけたらと思い、このHPをつくります。

 十分描き込めていない作品や未完成部分がある作品は、時間不足と先生が至らないために十分な指導ができなかった結果です。ごめんなさい。それでもそれぞれの作品の良さは十分にあると思います。より充実した作品が生まれてくることを楽しみながらHPを充実させていきたいと思います。自分で自主的に描いたり、作ったりした作品を紹介して欲しい場合は連絡してくださいね。

 他のページはリンク以外は君たちとは直接関係していません。先生の私的な部分が多いですが、資料などはもし必要が有ればダウンロードしても構いません。

 

 




大人や先生方に

2つ目の理由

(だらだらと書いただけなので、あえて読まなくて結構です。m(ー_ー)m)

 

 私アルトは2009年に退職し、4月から非常勤で勤務しています。高校の教員は、お山の大将でやって来ましたが、中学校に来てみると、授業時間の少なさと、あまりの教えたい教育内容の多さに戸惑い、中学生の有り様が、自分の時代と比べ大きく変わっていることにも戸惑いました。基礎の部分をしっかり身に着けさせなければならないという使命感?はあまり高校教師時代には感じなかったことです。高校は伸びたい者を伸ばしてやれば良いというような思いでした。 しかし今の生徒達は、私たちが色々な遊びの中で培って来た技術や感覚をほとんど開花させないままで来ているということに気付かされまし た。たいていの家には大工道具が有り、小学生時代からナイフは友達で、チャンバラ用の木や竹の刀を作り、ハサミで切り紙をし様々な模様や物が出来ること に感激し、暇があれば塗り絵を楽しみ、図工の時間は友達と競い合って様々な色を作り出す楽しさを味わって来た私たちの世代に比べ、今の子供達はあまりにも 経験が少ないのだとあらためて感じました。退職後、幸いにも優秀な中学の美術教師の方々と知り合いになれ、少ない時間数をいかに有効に使い、深めていくかを休日を利用して教師間で連絡をとり、素晴らしい自主研修をされている姿に感銘を受けました。お互いに磨き合い力量を高め合っていらっしゃる姿を机上の空論で教育を動かしている方々に見せたい思いです。今教師をやり直している様な 気持ちで学んでいます。今迄、教育行政は雲の上の方々が、現場の声を聞かず、頭の中でだけ改革されて、様々な間違いがあったにもかかわらず、そのあやまりの原因を分析し、反省することなく、また新たな試行錯誤をするだけで、教師や子供達の現実を直視していません。試行錯誤は結構ですが、より煩雑な仕事を増やし、研修もやりにくく、時間もない のが現実になっています。もはや世界的に破綻した成果主義を、これからいっそう持ち込もうとしている方向が間違いだと気がつくのはいつの事で しょう。教育に成果主義はなじみません。私は教員生活のほとんどが兼務でしたが、子どもに取っていかにマイナスか、複数の学校に勤務す るということが教師にとっていかにむなしいかを感じ続けて来た教師生活でした。

 さて絵を描かせ、物を作らせてみると、その子の現在の総合的感覚的な力が見えます。芸術やものつくりは、人の感性を映す鏡の一つです。楽器にふれたり歌うことや描くこと 造ることでつまずき壁にぶつかることで、技術を伸ばそうと考え、表現しようとする時、心の何処かが何かにふれ、響き、その不思議さを感じて心はまた総合的に成長して行きます。その 子供たちに心をそわせるには、今の学校は忙しすぎる状況です。私がここに勤務して2年目の今迄、自分で多くの資料をつくり、教えることに試行錯誤をしています。 現職の先生の忙しさはいかばかりか新任の教師の気苦労はいかばかりか想像するだに同情を禁じ得ません。長々と書いていても何も変わるものでは有りません が、かつて私が教わったり、役に立った実践や資料を提供することで、少しでも先生方の資料作りの時間が軽減されたらと思い、資料置き 場を作ります。(あまり役に立たないかもしれませんが・・・。)

 不幸にもここ迄読んでしまった方がいらっしゃいましたら申し訳なく思います。ありがとうございました。m(__)m

 

 

 





ペーパークラフト実験中

お面を作る

これらのお面は別の学校の高校生に作ってもらったものです。

まだ研究中なのですが、なかなか面白いとは思いませんか

きもいという意見も有ります。が創造の原点はそんなもんです。

(笑)